バリ島レストランガイド

たまにビジネスクラス・マイルの話も。

【2017/11/29更新】バリ島 アグン山が噴火しました。 ←空港が閉鎖された場合の対応についても。

【緊急】29日15時より、デンパサール空港が再開されたとのことです。詳しい情報が入り次第、記事を更新したいと思います。

2017年11月21日17時5分、バリ島の最高峰であるアグン山がついに噴火しました。いつもはバリ島のレストラン情報を書いていますが、今回は、バリ島旅行者・在住者の方に大規模な噴火に備えて必要な情報をまとめ記事にしてみました。噴火に関しては不確定要素が多分にあるため、ご利用は自己責任でお願いします。

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アグン山(2017年10月4日撮影)

1.アグン山の現状について

現在のアグン山の状況について更新しています。こちらの記事をご覧ください。

www.yukibali.com

 

2.アグン山が噴火した場合に考えられる被害について

① 噴火の直接的被害について

アグン山が噴火した場合のハザードマップ(じゃかるた新聞より)がこちらになります。これによると噴火による直接的被害は、バリ島の東側に集中していることが分かります。観光客が多く訪れる、レギャン、クタ、スミニャック、ジンバラン、ヌサドゥアなどはアグン山からかなり離れている(CNNによると70キロ以上)ため、噴火の直接的な被害はないと考えられているようです。また、ハザードマップ上ではウブドも危険区域には入っていないようです。

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②デンパサール空港封鎖の可能性について

デンパサール空港はこれまでもジャワ島のラウン山やロンボク島のリンジャニ山の噴火によって閉鎖されたことがありあます。噴火と航空機の関係についてはウィキペディアには以下のようにありました。

『火山灰は飛行機の計器に詰まるおそれや、機体の表面に火山灰が付着し、飛行中における微妙な重量のバランスを狂わせるおそれがあるとされる。また火山灰は、マグマから発生するガラス質の粒子を含んでいる可能性があり、これがエンジンの中に入った場合、飛行中のエンジンの高温で溶け、エンジンに損傷を与えたり不調が生じるおそれがある』ウィキディアより

ただ噴火の規模にもよると思いますが、これまでの噴火では風向が変われば、空港の閉鎖が解除されていますので、空港が長い期間にわたってずっと閉鎖されたままになるという可能性は高くはないのかもしれません。ただし空港が数日間閉鎖されるという可能性は十分にあります。

③噴火に伴う地震によって建物が倒壊する可能性について

バリ島の建物は基本的にブロックを積み上げていくことによって作られています。日本の基準と比較すると圧倒的に鉄筋が少ないとされています。こちらはホテルの建設現場の写真です。

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そのため、バリ島で地震があると、現地の人達は一目散に建物から外に出て避難します。バリ島に在住の方はご存知だと思いますが、見た目はきれいなホテルなどでも、建設現場を見ると愕然とすることがあります。それで、ホテルに滞在中の方であっても地震の際には建物が倒壊する可能性があることを頭の片隅に入れて行動して頂ければと思います。

3.アグン山の噴火に備えた対応について

①水、食料の確保

バリ島では飲料水の多くを島外からのフェリー便でまかなっています。また多くの食料も島外から調達しています。そのため噴火が起こると一時的に飲料水、食料が不足することが予想されます。自分と家族に必要な分の水と食料を早めに確保するようにしましょう。

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②マスクの確保

アグン山が噴火した場合に大量の火山灰が降ることが予想されます。火山灰は有害物質を含むため呼吸器疾患を引き起こすこともあります。既にインドネシア人の中にはマスクを大量に確保している人たちもいます。実際に噴火が起こると、以前日本でもSARSが発生した時に全ての店からマスクが消えたようですが、同じような状況になることが予想されます。日本からの観光客の方は、必ずマスクを持参するようにしましょう。

2017/9/27更新

バリ島内でマスクの入手が難しくなってきています。今日、バリ島内のいくつかの量販店とapotek(薬局)を探してみましたが、どこも売切れ状態でした。唯一見つけのが、イスラム教徒の女性向けのマスクです。写真から普通のマスクとの違いが分かるでしょうか?

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分かりにくいと思うので、普通のマスクと比較してみました。上が普通のマスク、下がイスラム教徒の女性向けのマスクです。

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普通のマスクは耳にかけて使いますが、現在、在庫の残っているマスクは頭から被るような感じで使う必要があります。試してみましたが、やはり普通のマスクの方が使いやすく、使い心地も良いです。でも無いよりは良いので購入しました。

これからバリ島に旅行予定の方はくれぐれもマスクを忘れないようにしましょう。

③宿泊場所の確保

アグン山が噴火して空港が閉鎖されると、数日間バリ島に幽閉されることになるかもしれません。バリ島にご旅行の際には、空港閉鎖になった場合の宿泊場所についてご検討ください。バリ島には多くのホテルがありますが、もしかすると空港周辺のホテルは満室になることも考えられます。

4.空港が閉鎖された場合の対応について

 

2017/9/28更新

運輸省から、アグン山の噴火によりデンパサール空港が閉鎖されたときの対応について発表があったようです。この発表によると、デンパサール空港が閉鎖された場合、バリ島から最寄りの空港まで乗客を運ぶために100台のバスがスタンバイしているようです。

これまでの情報では、政府はデンパサール空港からバリ島内のバスターミナルかフェリーターミナルに送迎をする準備をしているとのことでしたが、新しい情報により、乗客はデンパサール空港から最寄りの空港までバスで直接送迎されるようです。そして、バリ島から近いバニュワンギ、スラバヤ、ロンボクの各空港では、デンパサール空港が閉鎖された場合の航空機の受入れの準備が整ったそうです。

www.thejakartapost.com

デンパサール空港の閉鎖を心配している観光客の皆様にとっては、少し安心できる情報かもしれません。ただバリ島内からジャワ島やロンボク島の最寄りの空港までは、スムーズに行っても7時間程度かかるのではないかと思います。また実際にアグン山が噴火すると、ただでさえ渋滞しているバリ島の道路がさらに渋滞することが予想されます。そのため、時間が全く読めない事態も想定しなければなりません。時間の余裕を持った計画をおすすめします。

2017/10/6更新

10/5バリ島の州知事より新たなコメントがありました。アグン山が噴火した場合、帰国することができなくなった外国人観光客に、スラバヤ(ジャワ島)とロンボクの各空港への陸上・海上送迎、宿泊、また帰国するためのチケット代が無料で提供されるそうです。さらに噴火に伴ってビザが切れてしまった場合にはビザの延長が手配されるそうです。これに伴う経費について、既にジョコ大統領によって予算の承認が得られているようです。

これによって観光客の皆様は、バリ島旅行中にアグン山が噴火した場合に、予想外の出費が生じる可能性が従来より少なくなりました。バリ島は観光業で成り立っている島なので、噴火の際の対応にはかなり力を入れているようです。

bali.tribunnews.com

2017/10/13更新

バリホテルレストラン協会の会長は、アグン山の噴火によって空港が閉鎖されて帰国することができなくなった観光客のために、バリホテル協会は、最初の一泊は無料、二泊目からは50%オフでホテルを提供する準備が完了したとコメントしています。

バリホテル協会には、バリ島内の4つ星、5つ星ホテルが加入しているようですが、1~3つ星ホテルにもこの取り扱いが適用されるかどうかは現時点で不明です。5つ星ホテルに無料で宿泊できるとしたら魅力ですね。

噴火によって空港が閉鎖れた場合に、近隣の空港までバスとフェリーを使って移動するとかなりの時間がかかりますので、バリ島内のホテルでゆっくり空港の再開を待つというのも一つの選択肢になるかもしれません。

bali.bisnis.com

2017/11/27更新

インドネシア政府の公式ツイッターにより、デンパサール空港の閉鎖により出国できずにビザが切れる恐れのある方、また空港閉鎖に伴って周辺の代替空港から出発を希望される方は、デンパサール空港国際線ターミナル2階にて受け付けるそうです。

2017/11/28PM10:30更新

代替空港に移動を希望する場合、以前のインドネシアの新聞報道では料金は無料だとされていましたが、有料であることが判明しました。スラバヤ行きの臨時直行バスは弁当付きで1人Rp.300,000(Rp.350,000という情報もあります)です。タクシーの場合は1台4人まででRp.4,500,000です。受け付けは国内線到着ロビーにカウンターがあるそうです。バスはかなり混雑していて、待ち時間も発生しているようです。またスラバヤの空港に着いても、スラバヤ発の便は軒並み満席となっているようです。

また、ビザの延長についてですが、空港の2階に臨時のイミグレーションのカウンターがあるそうです。延長の期間ですが、30日という情報と2週間という情報が錯綜しています。

5.最後に

現在のところ情報は少ないですが、旅行者・在住者の皆様のお役にたてれば幸いです。

今後、新たな情報が入り次第、情報をアップデートしたいと思います。

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